NO.004
築100年の旧宅の記憶が残る、新しく懐かしい家

旧家の想い出を宿す新たな住処 想い出を語り合える自慢の「扉」

できれば旧邸を残したい…というおばあちゃんの想いと
新築を希望するご家族の想い…双方の願いを叶えるべく
母屋の重厚な梁や深みのある建具や天板をリメイク。
永い年月が紡いできた歴史ある旧家の素材に新たな息吹を吹き込んで活用した。
その一つが毎日触れるリビングドア。
来客の度に「旧邸の想い出」を語り、笑顔が溢れる自慢の扉となっているそう。

二世帯同居を快適に 大空間ながら個々も落ち着けるプランに

親戚や友人の訪問が多いため、あえてリビングに仏間を設置し手を合わせた後は、そのままお客様との談笑を楽しめる。
仲間が10人以上まってもゆとりがあり、話が弾む大空間に。
扉でダイニングとの間を仕切ることができるから他の家族も落ち着けるフレキシブな使い方は希望通り。
家族の絆を深めながらも、それぞれが暮らしを楽しめる工夫をしっかり落とし込んでいる。

開放感を損なわず ゆったり過ごせるよう“繋がり”を大切に

広い敷地にのびのびと佇んでいた旧家。その暮らしから一変しても窮屈に感じないように、室内とソトが一体につながる開放感と自然と調和する外構計画を提案。以前よりも道路までの距離も近くなったが、豊富な緑がワンクッションとなり音や視線の心配も軽減。隣家の息子さん邸と一体感のある道を設け、行き来をしやすく工夫。ちょうどいい距離を保ちながら、家族の繋がりと絆を育む「アプローチ」に仕上がった。

趣味のお花を存分に楽しめる 中と一体に使える半室内空間のテラス

趣味のお花を新居でも変わらずに楽しんでもらえるよう、
深い庇がかかるテラスはタイル貼りに。屋内も窓の手前一列にタイルを施し、植木鉢が置けるように工夫した。
懐かしい古材や、趣味が楽しめる空間と…
快適な新居に、お母様の笑顔も増えたとか。

CONCEPT
コンセプト

「”歴史と想い出を残す”古き良きを大切にした建て替えに」
築100年以上の素晴らしい日本家屋から新しい家を建て替えをするのではなく、旧家の立派な柱や、素敵な建具はリメイクして再利用し、新居に活用させていただきました。竣工後、特に旧家の想い出を大切にされていたお母様には様々な想い出の部材が使われていることを喜んでいただきました。

DATA
施工データ

所在 宮城県岩沼市
工法 木材軸組
家族構成
延床面積 159.87
間取り 4SLDK
竣工年月 2019年

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